こんにちはインフラエンジニアのしょうです!
この記事では
- LPIC資格の概要について知りたい(Level1、Level2、Level3)
- LPICの難易度や取得するメリットについて知りたい
- LPICの試験対策や勉強法を知りたい
上記について、LPIC3資格を取得した現役インフラエンジニアの僕が解説していきます。
僕はこれまでにIT資格を8つ取得したことがありますが、LPICが人生で初めて取得したIT資格でした。
取得した1番の目的は、未経験からインフラエンジニアに転職するためです。
LPICはプログラマーを目指している方にもおすすめですよ。
転職も無事にでき、年収UPにも繋がったので間違いなくLPICを取得して良かったと実感しました。
この記事ではLPICのレベルごと(LPIC1~3)の概要や難易度・勉強時間、効率よく合格できるおすすめの勉強方法を合わせて解説していきます。
LPICとは?合格点や合格率について解説!
LPIC (Linux Professional Institute Certification) は、Linuxの知識や技能を評価・認定する国際的に知名度のある資格のことです。
LPICの読み方はエルピックですね。
LPICはLPIC-1、LPIC-2、LPIC-3の3種類の資格がありますよ。
LPIC資格を取得する意味や、メリットについて理解するには事前知識として「Linux」と「サーバ」について知る必要があります。
ではまずLinuxって何?という方に向けて、ここでは簡単にサーバから説明していきます。
サーバについて
サーバとは?
パソコンには画面があり、YouTubeを見れたり音楽が聞けたり色々できますよね。
サーバとは業務用に特化した画面のないパソコンだと思ってもらえれば大丈夫です。
YouTubeなどのwebサービスを提供する場所(パソコン)がサーバだと思ってもらえれば!
サーバのイメージが湧くようにお名前.comさんから写真を引用しました。
Linuxとは?
LinuxとはOSの一種です。
OSはコンピューターの基本ソフトウェアだと思ってもらえれば、とりあえず問題ありません。
OSの種類
- iPhoneのOSはiOS
- MacのパソコンのOSはmacOS
- WindowsのパソコンのOSはWindows
OSがあることにより、キーボードで文字を入力できたり、イヤホンをさした時に音が聞こえるようになります。
OSがないとパソコンやスマホはただの物みたいな感じです。
LinuxはサーバのOSとして使われることが多く、サーバに関しては世界でLinuxが1番、2番のシェアがあるぐらい人気です。
サーバとは業務用に特化したパソコンでしたね。
サーバのOSとして1番、2番に使われるOSがLinuxなので、LPICの資格を取得するメリットが大きいと言えます。
特にLPIC Level1の資格は、インフラエンジニアやプログラマーを目指す方にとってLinuxを学べるので取得しておいて損はありません。
実際に合格して感じたことは、LPIC Level1の資格だけでもLinuxについて学べるのでオススメですよ。
LPICとLinuCの違いについて|どっちを取得するのがいい?
LPICとは別に、2018年に新しく日本向けのLinuCという資格もできました。
LPICは世界中に認知のある資格で、LinuCは日本独自の資格で、日本向けの技術に特化している試験だと思ってもらえれば良いかと。(ただし、試験内容に大きな違いはありません)
LPICとLinuCの違いの詳細を知りたい方は「 LinuCとLPICの違い&どっちがいい? 」の記事をご覧ください。
どちらを取得しても転職に有利になりますし、試験内容も大きくは変わらないのでどちらを取得しても問題ありません。
日本向けの技術に特化した内容を学びたいならLinuCで、より知名度がある資格を取得したいならLPICを取得するで良いかと。
もし迷う場合はLPICを選んで問題ありません。
僕自身LPICを取得して良かったと思っています。
LPICの試験日(受験日)や試験会場について
LPICはご自身の都合の良い日程や、試験会場で受験することができます。
土曜日や日曜日に受験することも可能です。
LPICの受験料はいくら?受験・申し込み方法について
LPICの受験料は下記の表となります。
試験名 | 受験料(税込) |
---|---|
LPIC 101 | 16,500円 |
LPIC 102 | 16,500円 |
LPIC 201 | 16,500円 |
LPIC 202 | 16,500円 |
LPIC 300 | 16,500円 |
LPIC 303 | 16,500円 |
LPIC 305 | 16,500円 |
LPIC 306 | 16,500円 |
LPIC1を取得するには101と102に合格する必要があります(合計:税込33,000円)
そしてLPIC2を取得するには201と202に合格する必要がありますよ(合計:税込33,000円)
LPIC3については300、303、305、306試験の中で1つでも合格すればLPIC3を取得できます(税込16,500円)
LPICをお得に受験する方法は「 【受験料が割引!】LPIC試験の受験・申し込み方法【3分で予約】 」の記事をご覧ください。
LPICの試験内容と合格点は?有効期限についても解説
LPIC Level1〜3に共通した試験内容
問題数 | 65問 |
試験時間 | 90分 |
出題内容 | 選択問題と記述がある(記述は大体5問〜10問) |
合格点 | 800点中、500点以上で合格(目安は62.5%以上) |
合格率 | 公表していません |
有効期限 | 5年 |
各レベル(1~3)ごとの試験内容については、この後に紹介する記事から確認できます。
LPICの有効期限については「 LPICの有効期限は?更新の必要ある?現役SEがキャリア戦略を解説 」の記事をご覧ください。
下の記事では、LPICの有効期限を更新する必要があるのかについても解説しています。
LPIC資格の難易度について|勉強方法も合わせて解説
LPIC3よりLPIC2の方が暗記系で覚えることが多く、実際に受講した人はLPIC2の方が難しいってなると思います。
LPICの難易度について、下の表を参考にしてみてください。
資格名 | 難易度 | 勉強時間 |
---|---|---|
LPIC Level1 | 3ヶ月 | |
LPIC Level2 | 3ヶ月 | |
LPIC Level3 | 2ヶ月 |
ではLPICのレベルごとに難易度と勉強方法について解説していきます。
僕が受験した時はインフラ未経験でしたが、LPIC Level1〜3まで合格することができました。
未経験の方でもこの後に紹介する勉強方法を実践していけば、LPIC1~3は独学で合格することが可能です。
①:LPIC Level1の難易度&勉強時間と勉強方法について
資格名 | 難易度 | 勉強時間 |
---|---|---|
LPIC Level1 | 3ヶ月 |
LPIC1は間違いなく未経験の方でも取得できますよ。
難易度はIT資格の中でも優しい方だと思います。
LPIC101とLPIC102の難易度は同じぐらいですね。
最短で合格するLPIC1の勉強方法や、試験内容は「 未経験がLPIC Level1に28日で合格!勉強方法や難易度を解説 」の記事をご覧ください。
②:LPIC Level2の難易度&勉強時間と勉強方法について
資格名 | 難易度 | 勉強時間 |
---|---|---|
LPIC Level2 | 3ヶ月 |
LPIC資格の中でも、LPIC2の難易度が1番高いと思います。
201より202の方が難しいですね。正直難しいと言うより、暗記が多くて嫌になる感じですね笑
ただしっかり勉強していけば、未経験でも合格できます。
最短で合格するLPIC2の勉強方法や、試験内容は「 未経験がLPIC Level2に27日で合格!勉強方法や難易度を解説 」の記事をご覧ください。
③:LPIC Level3の難易度&勉強時間と勉強方法について
資格名 | 難易度 | 勉強時間 |
---|---|---|
LPIC Level3 | 2ヶ月 |
LPIC3は300、303、305、306試験の中で1つでも合格すれば資格取得できます。
LPIC3は試験内容自体は確かにLPIC1より難しいのですが、勉強する範囲が狭いので難易度は高くありません。(LPIC1やLPIC2は2つの試験に合格する必要がある)
僕自身LPIC3が1番早く合格することができました。
最短で合格するLPIC3の勉強方法や、試験内容は「 LPIC Level3に14日で合格!勉強方法や試験内容を解説 」の記事をご覧ください。
LPIC参考書&過去問題集おすすめ本について
先ほど紹介したLPICの勉強方法はどの記事も書籍などでインプットしてから、問題集はweb問題集のPing-tを活用することをおすすめしています。
ただ問題集を書籍で取り組みたい方もいると思うので、そういった方は「 LPIC参考書&過去問題集おすすめ本を現役SEが厳選 」の記事を合わせてご覧ください。
LPIC1~3のレベルごとに解説しています。
LPIC資格を取得しても意味ない?取得メリット5選
LPICを取得する5つのメリット
- Linuxは、1991年から使われている技術で現在も使われている(サーバに関してはLinuxが1番、2番のシェアがある)
- AWS(クラウド)やDockerなど流行りの技術にもLinuxが活用されている
- プログラマーやインフラエンジニアにとって有益な知識が得られる=実務に役立つ
- LPICは知名度があり、転職に有効な資格の1つ
- 会社にアピールでき、チャンスが広がる
これからインフラエンジニアを目指そうとしている方にとっては、特にLPICを取得するメリットは大きいです。
僕も未経験から転職活動をして実感したことですが、LPIC資格は間違いなく転職に有利になりますよ。
会社によっては資格手当が出る会社もあります。
LPIC取得に意味があるのか気になる方は「 LPICやLinuCは意味ない?資格8つ取得し分かったメリット5選 」の記事をご覧ください。
取得するメリットや取得する意味があることを知ることで、試験勉強を頑張ることができますよ。
LPIC以外におすすめの資格は?
LPIC以外におすすめの資格について、プログラマーとインフラエンジニアに分けて紹介していきます。
プログラマーにおすすめの資格
- Oracle認定Javaプログラマ(バックエンドエンジニアの場合は有効)
- 基本情報技術者試験
- LPIC Level1
- AWS SAA(AWS周りの仕事に関わりたい場合は有効)
バックエンドエンジニアを目指している場合は、転職したい企業がメインで扱っているプログラミング言語に合わせて資格を選んでいくのが良いかと。
例えばJavaの場合は、Oracle認定Javaプログラマの資格を取得していく感じですね。
インフラエンジニアにおすすめの資格
インフラエンジニアにおすすめな資格の詳細や、おすすめの取得順番を知りたい方は「 インフラエンジニア資格取得の順番とおすすめな資格3選 」の記事をご覧ください。
インフラエンジニアは特に資格取得するメリットがあるので、CCNAやAWS資格の概要を把握しておくのは大事ですよ。
下の記事で各資格の概要も解説しています。
LPICに関するQ&A
では最後にLPICに関するQ&Aについて回答していきます。
LPICの再受験について|試験に落ちるとどうなる?
LPICの再受験ポリシーは下記となります。
初めて受験し不合格だった場合、7 日間再受験できません(次に受験できるのは、受験日翌週の同曜日です)。 2 回目以降の不合格の場合、30 日間再受験出来ません。 試験に合格した場合、少なくとも 2 年間再受験できません。
ピアソンVUE
LPIC合格後に認定証(合格証)はもらえる?
LPICは合格後に、何も申請しなくてもLPIC認定証が自宅に送られてきます。
PDFで認定証をダウンロードすることも可能です。
認定証の詳細やダウンロード方法については「 LPIC合格証(認定証)はいつ届く?PDFについても解説 」の記事をご覧ください。
ではこれでLPICについての解説を終わります。
試験勉強は大変だと思いますが応援しています!
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ではまた!