こんにちはインフラエンジニアのしょうです!(元プログラマー )
この記事では
- AWS認定資格の種類と難易度について知りたい
- AWS認定資格を取得する順番とメリットを知りたい
- AWS認定資格の勉強方法について知りたい
そんな悩みを持つ方のために、アソシエイト資格を受験し合格したことのある僕が分かりやすく解説していきます。

過去に取得したAWS資格は上記の4つです。(アソシエイト資格+クラウドプラクティショナー)

これからAWSの資格を取得していこうと考えている方は、クラウドプラクティショナーかアソシエイトの勉強から始めることになります。
AWS資格はIT資格の中でも知名度がある資格なので転職でも有利になります。
それでは解説していきます。


AWS認定資格とは


AWSとは、Amazon社が提供しているクラウドサービスのことです。(AWS=Amazon Web Services)
AWS認定資格とは、AWSに関する専門知識を保有していることを証明する資格です。(計12種類/2022年時点)
12種類は次の4つに分かれています。①基礎(1種類)、②アソシエイト(3種類)、③プロフェッショナル(2種類)、④専門知識(6種類)です。
AWS認定資格を取得する5つのメリット
AWS認定資格を取得する5つのメリットとは?
- 転職に役立つ
- 年収が上がる可能性がある
- AWSを活用する上で基本的な考え方が分かる
- クラウドやインフラについて幅広く知識を得られる
- 会社にアピールでき、AWSの仕事に携われる可能性が上がる
アソシエイトレベルの資格を取得するだけでも、チャンスが増え転職や年収にも良い影響が出ます。
実際に僕は先ほど挙げた4つの資格を取得したことによって、
AWS実務未経験の状態で、2021年4月からAWSの案件に関わり「月収が約30万→35万円へUP」。そして、2021年11月には「月給40万円(AWS案件)」になりました。
さらに、2022年7月からフリーランスエンジニアにシフトし、「月77万円(AWS案件)」で働くことができるようになりました。
AWSエンジニアは単価が高くリモートで働くことができるので、僕としてはオススメな職業です。
→詳しくは『AWSエンジニアとは?リアルな年収や仕事内容・将来性を現役が解説』の記事をご覧ください。


AWSなどのクラウドサービスは今後も間違いなく伸びていきます。
Amazonの事業で、1番利益が出ているのはECではなくAWSです。(※売上はECが1番)
詳しく知りたい方は、Amazonのビジネスモデルに関する本を1冊購入すれば理解が深まります。参考に僕が読んだ本を載せておきます。とても勉強になりました。
EC=オンラインショッピング(電子商取引)
AWS=Amazonのクラウドサービス
Azure=Microsoftのクラウドサービス
GCP=Googleのクラウドサービス
皆さんもご存知の通り、Amazon、Microsoft、Googleは世界の時価総額(2021年1月時点)でTOP5に入る世界的な大企業ですね。





クラウドサービスのシェアはAWSがNo.1です。
上の画像は2022年のデータですが、各企業はクラウドのシェアを伸ばしていきたいと考えているはず。(AWSの利益が出ていることはどの企業も知っていますしね)
利益が出ている事業であれば、さらに利益を伸ばすためその事業に投資をしていくのは普通のことです。


つまり、今後もAmazonはAWSの事業にガンガン投資していくと予想できます。(リージョン=投資する地域も毎年増加しています)
AWS資格を取得することは、将来性のあるクラウド関連の仕事に関わるチャンスが増えるということです。
また、資格を取得することによりクラウドやインフラの知識が増え、スキルアップに繋がるのも大きなメリットの1つですね。
AWS認定資格の12種類と難易度
コース名 | AWS認定資格名 |
---|---|
プロフェッショナル | ソリューションアーキテクト(SAP-C02) |
プロフェッショナル | DevOps エンジニア(DOP-C02) |
専門知識 | ネットワーキング(ANS-C01) |
専門知識 | データアナリティクス(DAS-C01) |
専門知識 | データベース(DBS-C01) |
専門知識 | 機械学習(MLS-C01) |
専門知識 | セキュリティ(SCS-C02) |
専門知識 | SAP(PAS-C01) |
アソシエイト | ソリューションアーキテクト(SAA-C03) |
アソシエイト | デベロッパー(DVA-C01) |
アソシエイト | SysOps アドミニストレーター(SOA-C02) |
基礎コース | クラウドプラクティショナー(CLF-C01) |
AWS認定資格:基礎コース(難易度初級)


AWSの初級資格は、AWS認定Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー/CLF-C01)のみです。
AWS資格の中で1番基礎的なもので、AWSサービスやクラウド、セキュリティに関する基礎知識を身につけることができます。これからAWSについて学びたい方やAWSに少し触れたことのある方向きの資格です。
AWS公式サイトより、2023年9月19日にCLF-C01からCLF-C02へ試験内容がアップデートすることが決まりました。(CLF-C01の最終受験は2023年9月18日です)
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 130 分間 |
受験料金 | 11,000 円(税別) |
問題数 | 65問 |
合格点数 | 1000点満点中、700点以上 |
難易度 | AWS資格の中で1番易しい |
CLFの詳細や最短で合格できる勉強方法が知りたい方は、『初心者がAWS CLFに10日で合格!勉強方法や難易度を解説しました』の記事をご覧ください。


AWS認定資格:アソシエイト(難易度中級)


AWSの中級資格(アソシエイト資格)は、全部で3種類あります。
AWSアソシエイト資格
- AWS認定Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)アソシエイト(SAA-C03)
- AWS認定Developer(デベロッパー)アソシエイト(DVA-C01)
- AWS認定SysOps Administrator(シスオプス アドミニストレーター)アソシエイト(SOA‐C02)
アソシエイト試験の難易度はAWSの公式ページによると、
『1年以上の実務経験を持つ担当者を対象』となっていますが、未経験の方でもしっかり対策することができれば合格できると思います。
実際に僕がアソシエイト資格を取得した当時は、インフラ未経験でAWS初心者の状態でした。もちろん簡単ではありませんが、合格することは可能です。
①:AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)
SAAは、CLFの上位版といったところです。
アソシエイト試験の中で1番試験範囲が広く、AWSの資格の中で1番知名度がある資格ですね。
AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)とは?
幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された専門家のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
AWS 認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 130 分間 |
受験料金 | 15,000円(税別) |
問題数 | 65問 |
合格点数 | 1000点満点中、720点以上 |
難易度 | 中級者向け |
SAAの詳細や最短で合格できる勉強方法が知りたい方は、「 初心者がAWS SAAに12日で合格!勉強方法を解説【C03対応】 」の記事をご覧ください。


②:AWS認定SysOpsアドミニストレーター(SOA)
SOAは、主に運用担当者向けの資格で、AWSにおけるネットワークやセキュリティなどの運用に関する知識を問われます。
試験内容はSAAよりも範囲が狭くなりますが、その分深い知識が求められる内容です。
以前まではSysOps試験内容は選択問題と試験ラボがありましたが、AWS公式サイトより2023年3月28日から一時的に試験ラボが含まれなくなりました。そのため試験内容は65問の選択問題のみとなります。
AWS認定SysOpsアドミニストレーター(SOA)とは?
組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。AWS 上でのワークロードのデプロイ、管理、運用に関する経験を証明できます。
AWS 認定 SysOps アドミニストレーター – アソシエイト
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 130 分間 |
受験料金 | 15,000円(税別) |
問題数 | 65問 |
合格点数 | 1000点満点中、720点以上 |
難易度 | 中級者向け |
AWS SysOps(SOA)の詳細や最短で合格したい方は、『初心者がAWS SOAに12日で合格!勉強方法や難易度を解説しました』の記事をご覧ください。


AWS認定デベロッパー(DVA)
DVAは、主に開発者向けの資格で、こちらも試験内容はSAAよりも範囲が狭いですが、その分深い知識が求められます。
AWS認定デベロッパー(DVA)とは?
組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。クラウドベースのアプリケーションで書き込みおよびデプロイを行う能力を認定します。
AWS 認定デベロッパー – アソシエイト
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 130 分間 |
受験料金 | 15,000円(税別) |
問題数 | 65問 |
合格点数 | 1000点満点中、720点以上 |
難易度 | 中級者向け |
AWS デベロッパー(DVA)の詳細や最短で合格したい方は、『初心者がAWS DVAに6日で合格!勉強方法や難易度を解説しました』の記事をご覧ください。


AWS認定資格:プロフェッショナル(難易度上級)


アソシエイト試験の上位資格にあたるのがプロフェッショナルの資格となります。
公式サイトによると、2年間のAWS クラウドを使用したソリューションの設計、運用、およびトラブルシューティングに関する包括的な経験を持っている人が対象です。
AWSプロフェッショナル資格
- AWS認定Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)プロフェッショナル(SAP-C02)
- AWS認定DevOps Engineer(デブオプス エンジニア)プロフェッショナル(DOP-C02)
①:AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(SAP)
SAPは、SAAの上位資格でAWS認定資格の中で1番難易度が高いと言われています。
SAAよりもさらに転職に有利と言えますね。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(SAP)とは?
組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。クラウドベースのアプリケーションで書き込みおよびデプロイを行う能力を認定します。
AWS認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 180 分間 |
受験料金 | 30,000円(税別) |
問題数 | 75 問 |
合格点数 | 1000点満点中、750点以上 |
難易度 | 上級者向け |
②:AWS認定DevOps Engineer(デブオプス エンジニア)プロフェッショナル(DOP-C02)
DOPは、SOAとDVAアソシエイト資格の上位資格です。
アソシエイト資格を取得する人が増えているので、差別化を考えてプロフェッショナル資格を取得することで転職などに有利になりそうですね。
AWS認定DevOpsプロフェッショナル(DOP)とは?
組織がクラウドイニシアチブを実装するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。AWS インフラストラクチャとアプリケーションのテストとデプロイを自動化する能力が認定されます。
AWS認定DevOpsプロフェッショナル
問題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題(全て選択問題) |
試験時間 | 180 分間 |
受験料金 | 30,000円(税別) |
問題数 | 75 問 |
合格点数 | 1000点満点中、750点以上 |
難易度 | 上級者向け |
AWS認定資格:専門知識(難易度上級)


これまで紹介した基礎コース、アソシエイト、プロフェショナルはAWSのサービスを幅広く取り扱う試験でした。
反対に専門知識のコースは、その名の通りそれぞれの専門性に特化した内容のため、試験の内容としてはより狭くより深い知識と理解が求められるイメージです。



僕は専門知識の試験を受けたことないですが、調べた感じだと間違いなくアソシエイト試験より難易度が高いです。
AWS資格の中でも受験する方は少ないと思いますので、詳細は省きます。詳しく知りたい方は下のリンクから試験の概要をご覧ください。
専門知識 | 問題数 | 試験時間 | 受講料(税別) |
---|---|---|---|
ネットワーキング(ANS-C01) | 65問 | 170 分 | 30,000 円 |
データアナリティクス(DAS-C01) | 65問 | 180分 | 30,000 円 |
データベース(DBS-C01) | 65問 | 180分 | 30,000 円 |
機械学習(MLS-C01) | 65問 | 180分 | 30,000 円 |
セキュリティ(SCS-C02) | 65問 | 170分 | 30,000 円 |
SAP(PAS-C01) | 65問 | 170分 | 30,000 円 |
AWS認定資格を取得するオススメの順番
これまでAWS認定資格の種類について説明してきましたが、上から順番に資格取得を目指せばいいのかというとそうではないと思っています。
効率よく合格していくためには取得していく順番も大切です。
CLF ⇨ SAA ⇨ DVA or SOA or 専門知識 or プロフェッショナル(SAP、DOP)
上でSAAについて書いた通り、SAAは未経験の方でもしっかり対策をすれば合格できます。
SAAは試験範囲が広いですが、合格していればSOAやDVAの資格も取得しやすくなります。



効率を考えるなら、SOA or DVA ⇨ SAAの順番はオススメしません。せっかく挑戦するなら最短で合格を目指したいですね。
【難易度別】AWS認定資格のおすすめの勉強法を解説
基礎コースやアソシエイトの試験であれば、未経験の方でも以下2ステップで合格することが可能です。
合格までの2ステップ
Udemyは学習意欲の高いエンジニアの多くが使っている動画教材です。
Udemy について知りたい方は、「 Udemyとは?何ができる?使い方や特徴を徹底解説 」の記事をご覧ください。


UdemyはSALEが毎月のように行われて、1000円代で良質な教材を購入することができます。
SALEのチャンスを逃さないためにも登録(無料)だけはしておきましょう。(肌感ですが月に1度はあるような?)
SALE時にはメールがくるのですぐに分かりますし、初めて利用する方向けにすぐにSALEがあります。
オススメの基礎講座や問題集はすでに別の記事で解説しています。
プロフェッショナルや専門知識の試験について受験したことはありませんが、
調べてみると、インプットに適した市販の教材(日本語)はほとんどないように感じました。
そこで、インプットするなら以下の方法がいいのではないかと思います。
上位資格のインプット方法
- 英語版Udemy講座を日本語の字幕をつけて学ぶ
- AWSの模擬試験を受けて、出題されたサービスについて学ぶ
- Black Beltをみたり、試験範囲の各AWSサービスをひたすらググって学ぶ
※英語版Udemy講座で日本語の字幕がつかない講座もあるので注意が必要です。
模擬試験の受講方法は、『AWS模擬試験の申込方法|無料で受講できる!』の記事をご覧ください。


インプットが終われば、該当する試験の問題集を解いていきましょう。
AWS試験対策で1番オススメのWeb問題集はCloudTech(資格会員)です。
各問題集の特徴を解説すると長くなるので、詳細は「 割引コードでお得!AWS CloudTechの評判と受講した感想について 」の記事をご覧ください。


最後にAWS試験の申し込み方法については、『AWS認定資格試験と模擬試験の申し込み方法を解説』の記事が参考になります。
※AWSの特典を利用すれば半額で受験できたりします!(記事内に解説あり)


ではこれで解説を終わります。
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ではまた!