こんにちはインフラエンジニアのしょうです!(元プログラマー)
この記事では
- Kubernetesに興味が湧いたが何から学べばいいか分からない
- Kubernetes初心者でも分かりやすい入門本が知りたい
- Kubernetesで環境構築ができるようになりたい
上記について、現役エンジニアの僕が解説していきます。
僕が今いる現場はKubernetesを利用してインフラ環境を構築していますが、今後も新規案件などでコンテナ環境でインフラを構築していく現場が増えていくと予想できます。
コンテナ環境を運用していく際にKubernetesを導入するのが一般的になっているので、将来性がある技術を学びたい方は特にKubernetesを学ぶのがおすすめです。
Kubernetesの書籍を選ぶ際に抑えておきたい2つのポイント
- Kubernetesなどのインフラ関連は図解が多いほうが理解しやすい
- ハンズオンで学ぶと理解が深まるので、Kindleもオススメ!
上の2つのポイントを抑えた上でこの記事を読んでいくと、Kubernetes本選びの失敗を避けやすいかと!
書籍名(略称) | オススメ度 | 初心者向け | 価格 | 出版日 |
---|---|---|---|---|
入門 Kubernetes | 3080円 | 2018/3/22 | ||
Kubernetes完全ガイド | 4400円 | 2020/8/7 | ||
Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps | 3850円 | 2020/2/19 | ||
Kubernetes on AWS | 3960円 | 2020/3/25 | ||
Kubernetes CI/CDパイプラインの実装 | 3960円 | 2021/10/19 |
ではKubernetesのおすすめ本について解説していきます。
Kubernetesとは?
Kubernetesのおすすめ本を紹介する前にKubernetesについて簡単に解説します。
Kubernetesとはコンテナ(Dockerなど)を管理し効率よく運用するためのコンテナオーケストレーションツールのことです。
実務においてDocker(コンテナ)単体で運用することは少ないです。
コンテナオーケストレーションツールを利用してコンテナを管理し効率よく運用するのが一般的。
そしてコンテナオーケストレーションツールで最も利用されているツールがkubernetesとなります。
コンテナオーケストレーションツールの例
- Kubernetes(コンテナオーケストレーションツールで最も利用されているツール)
- EKS(AWSが提供するKubernetesのマネージドサービス)
- ECS(AWS独自のサービス)
前提としてDocker(コンテナ)の知識がないとそもそもKubernetesを学んでも理解ができません。
なのでDcokerを学んだことがない方は、まずKubernetesを学ぶ前にDcokerを学ぶことをおすすめします。
Dockerを学びたい方は「 Dockerおすすめ入門本3冊を現役SEが厳選 」の記事をご覧ください。
Kubernetesおすすめ入門本5冊を現役SEが厳選!
ではこれからKubernetesおすすめ本について解説していきます。
①:入門 Kubernetes
こんな方にオススメ!
- 対象者:Kubernetes初心者の方
- 特徴①:エンジニアに有名なオライリー本
- 特徴②:約250ページでサクッと読みやすい
- メリット:Kubernetesの基礎が学べる
こちらの本はKubernetesの基礎を学ぶことができる1冊です。
Kubernetesをさくっと学びたい方におすすめの本となっています。
- Kubernetes入門
- コンテナの作成と起動
- Kubernetesクラスターのデプロイ
- よくつかうkubectlコマンド
- pod
- Labelと Annotation
- サービスディスカバリ
- ReplicaSet
- DaemonSet
- ConfigMapとSecret
- Deployment
- ストレージソリューションとKubernetesの統合
- 実用的なアプリケーションのデプロイ
- Raspberry.Piを使った Kubernetesクラスタ構築
②:Kubernetes完全ガイド 第2版
こんな方にオススメ!
- 対象者:Kubernetes初心者ででガッツリ学びたい方向け
- 特徴①:約400ページあり内容が濃い
- 特徴②:基礎から応用までしっかりと学べる
- メリット:Kubernetesの基礎が学べて、ログやセキュリティ周りなど実務に必要な知識が得られる
こちらの本はKubernetesの基礎を一通り学ぶことができる1冊となります。
ページ数も多く内容が濃い本でKubernetesを初めて学ぶ方にもおすすめできる本です。
- Dockerの復習と「Hello, Kubernetes」
- なぜKubernetesが必要なのか?
- Kubernetes環境の選択肢
- APIリソースとkubectl
- Config&Storage APIsカテゴリ
- リソース管理とオートスケーリング
- ヘルスチェックとコンテナのライフサイクル
- 高度で柔軟なスケジューリング
- セキュリティ
- マニフェストの汎用化を行うオープンソースソフトウェア
- モニタリング
- コンテナログの集約
- Kubernetes環境でのCI/CD
- マイクロサービスアーキテクチャとサービスメッシュ
- Kubernetesのアーキテクチャを知る
③:Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps
こんな方にオススメ!
- 対象者:Kubernetes初心者ででガッツリ学びたい方向け
- 特徴①:約400ページあり内容が濃い
- 特徴②:基礎から応用までしっかりと学べる
- メリット:Kubernetesの基礎が学べて監視周りなど実務に必要な知識も学べる
こちらの本もKubernetesの基礎を一通り学ぶことができる1冊です。
基礎から実務に必要な知識を幅広く学べるKubernetes入門本として、おすすめできる本となっています。
- クラウドでの革命
- DevOpsの黎明
- コンテナの到来
- コンテナのオーケストラを指揮する
- クラウドネイティブ
- Kubernetes最初の一歩
- Kubernetes環境の選択
- Kubernetesオブジェクトの基本操作
- クラスタの運用
- Kubernetesの強力なツール
- コンテナの実行
- Podの管理
- 設定と機密情報
- セキュリティとバックアップ
- Kubernetesアプリケーションのデプロイ
- 開発ワークフロー
- Kubernetesにおける継続的デプロイ
- オブザーバビリティと監視
- Kubernetesにおけるメトリクス
④:Kubernetes on AWS ~アプリケーションエンジニア 本番環境へ備える
こんな方にオススメ!
- 対象者:KubernetesをAWSの環境で構築したい方
- 特徴①:KubernetesとAWS周りについて学べる
- 特徴②:基礎からしっかりと学べる
- メリット:KubernetesをAWSで活用するための基礎や応用まで学ぶことができる
こちらの本はKubernetesをAWSで構築するために必要な知識を学ぶことができる1冊となります。
僕が以前いた現場ではEKSを活用しており、この書籍はEKSについても解説しています。
Kubernetesをクラウド上に構築する際は、AWSなどのマネージドサービスを利用するのが当たり前になっています。
実務でも役立つ本となっているのでEKSを学びたい方におすすめできる本です。
AWSやクラウドについてまずは学びたい方は、「 AWSおすすめ本7選を現役SEが厳選して紹介 」の記事をご覧ください。
- コンテナとは
- Dockerとは
- Kubernetesとは
- Amazon EKSとは
- Kubernetes環境の構築とサンプルアプリケーションのデプロイ
- サンプルアプリケーションの概要とAWSの基本
- EKSクラスター構築
- Kubernetesでアプリケーションを動かす仕組み
- 本番運用に向けた考慮
- モニタリング、監視
- ログの管理・運用
- オートスケーリング
- セキュリティ
- マニフェスト管理、CI/CD
- Fargateについて
- Kubernetesを支えるエコシステム
⑤:Kubernetes CI/CDパイプラインの実装
こんな方にオススメ!
- 対象者:Kubernetesをすでに学んだことがある方
- 特徴①:Kubernetesで運用する際のCI/CDについて学べる
- 特徴②:Kubernetes運用で必要な知識が学べる
- メリット:Kubernetesを活用したCI/CDの流れを学ぶことができる
こちらの本はKubernetesをすでに学んだことがある方向けの内容となっており、Kubernetesで運用する際のCI/CDについて学べことができます。
CI/CDとは継続的にテストして問題がなければデプロイ(リリース)する一連の流れを自動化することだと思ってもらえれば大丈夫です。
僕が今いる現場でもCI/CDの環境が構築されており、テストやデプロイが自動化されているのを見ているのでその便利さを身にしみています。
CI/CDの環境を構築している現場も増えていますし、コンテナ環境と(Kubernetes)相性が良いです。
これまで紹介してきたKubernetes入門本を学んだ後にこちらの本でCI/CDについても学ぶことをおすすめします。
とてもいい勉強になるかと。
- 開発プロセスの運用変化
- クラウドネイティブ開発に向けた環境準備
- Tekton Pipelinesの概要
- 継続的インテグレーションのパイプライン
- イベント駆動のパイプライン実行
- Argo CDの概要
- 継続的デリバリのデプロイメント
- 継続的デリバリのリリース
【まとめ】Kubernetesおすすめ入門本5冊
書籍名(略称) | オススメ度 | 初心者向け | 価格 | 出版日 |
---|---|---|---|---|
入門 Kubernetes | 3080円 | 2018/3/22 | ||
Kubernetes完全ガイド | 4400円 | 2020/8/7 | ||
Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps | 3850円 | 2020/2/19 | ||
Kubernetes on AWS | 3960円 | 2020/3/25 | ||
Kubernetes CI/CDパイプラインの実装 | 3960円 | 2021/10/19 |
今回ご紹介した本を読むことで、Kubernetesの基礎から実務に役立つ知識まで幅広く学ぶことができます。
この記事では書籍で学ぼことを前提にしていますが、KubernetesやDocker周りをUdemyの動画講座で学ぶのもおすすめです。
Udemyの動画講座では1000円代で購入でき、初心者の方にもかなり分かりやすい内容でコスパ最高ですよ。
詳しくは「 UdemyのDockerおすすめ講座3選を現役SEが解説 」の記事をご覧ください。(Kubernetesの講座についても解説しています)
これでKubernetesおすすめ本の解説は終わりです。
Twitterにて日々の進捗やブログの更新などツイートしているので、気軽に絡んでください^^
ではまた!