こんにちはインフラエンジニアのshoです!(元プログラマーでした)
この記事では、
- どの働き方が自分に適しているのか知りたい
- 自社開発について知りたい
- *Sler(受託開発)について知りたい
- SESについて知りたい
こういった悩みを解決していきます。
未経験からエンジニアに転職するうえで、事前にどういった働き方があるのかを知ることはとても大切なことです。
*この記事では未経験の方に分かりやすく説明するためにSler≒受託開発で説明していきます。
本題に入る前にお伝えしたいことがあります。
まず、
「自社開発が1番良い」、「SIer(受託開発)が1番良い」、「SESが1番良い」
などはありません。
人によってどの働き方が合っているかや、将来の目的によって変わります。
僕がなぜ派遣(SESと働き方は同じ)を選択した理由も書いたので1つの参考にしてみてください。
どの働き方が自分に合っているかや、後悔しないキャリアを歩むためにもしっかりと計画することをオススメします。
転職は時間も労力もかかるので、自分にとって最適な選択をしたいですよね!
では本題に入ってきます。
- 自社開発とは?特徴も合わせて解説
- SIer(受託開発)とは?特徴も合わせて解説
- ①受注した仕事が終われば、新しい仕事に関われる
- ②大手であれば給料(ボーナス)や福利厚生が充実している
- ③規模が大きい仕事に関われる
- ④多重請負構造 ⑤1次受け(商流が浅い)の会社であれば年収が高い傾向にある
- ⑥開発に携われない可能性がある
- SESとは?特徴も合わせて解説
- ①未経験でも採用されやすい
- ②実務経験を積むことで興味のある仕事を選択できる
- ③派遣先が自分1人の可能性がある(派遣先に自社の社員がいない)
- ④自社の社員との関わりが希薄になる
- ⑤開発に関われない可能性がある
- ⑥給料が安い傾向にある
- ⑦仕事がないと待機になり給料が減額する可能性がある
- ⑧勤務先が決まっていない
- なぜば僕がSES(派遣)の働き方を選んだのか?
- 【まとめ】自社開発、Sler(受託開発)、SES、自分に合うものを選ぼう
自社開発とは?特徴も合わせて解説
自社開発とは自社のサービスを開発する会社のことです。
会社の例を挙げると、
自社開発
- LINE
- 楽天
- メルカリ
- サイバーエージェント
- ヤフー
などです。
これから紹介していくのは一般的な特徴だと思ってもらえれば良いかと。
特徴
- 好きなサービスに関われる
- 優秀な人が多い
- 自社のサービスの売り上げが大きいほど、従業員に還元されやすい
- 扱う技術がだいたい決まっている
- 入社難易度が高い
- 開発に関われる
①好きなサービスに関われる
例えばLINEを普段から使っていて、
もっとLINEを海外でも広めていきたい、
もっと便利に使えるようにしたいなど、
好きなサービスに関わりたい方にとっては自社開発はかなり向いていると思います。
ただずっと1つのサービスに関わるのが嫌な方にはあまり向いていないです。
②優秀な人が多い
自社開発は、自社のサービスが広まらない(売れない)と利益が出ません。
ビジネスが当たればリターン(利益)が大きいとも言えますし、広まらなければリスクが大きいとも言えます。
なので前提としてサービスを作る優秀な人や、サービスを広める優秀な人がいないとビジネスが成り立たないので優秀な人が会社にいる可能性が高いです。
③自社のサービスの利益が大きいほど、従業員に還元されやすい
自社のサービスが広まっていけば、
- 給料や福利厚生に還元される
- 自分の市場価値が上がる(例えばLINEで働いているのはすごい!みたいな感じです)
などのメリットが挙げられます。
ただ注意点として自社のサービスが広がらなければ、逆のことが起きる可能性があります。
④扱う技術がだいたい決まっている
もうすでにサービスをリリースしている会社はどんな技術を使っているか求人を見ればある程度わかります。
なので興味のある技術を扱っている会社を最初から選ぶことができます。
反対に複数の技術の仕事に関わる機会は少ない傾向にあります。(既存の技術を違う技術に切り替える機会があれば話は別ですが滅多にないかと)
⑤入社難易度が高い
新卒入社なら別ですが、未経験から中途で自社開発の会社に入社するのは難易度が高いです。
なぜなら先ほども書いた通り、自社のサービスが広まらない(売れない)と利益が出ないから。
ただSESだと派遣さえできれば利益が出るので入社しやすい。
SIer(受託開発)で受注数が多ければ、受注金額(プロジェクト規模)が大きければ、未経験の方を一緒にプロジェクトに参画させるなど調整はしやすいです。
⑥開発に関われる
SESやSlerより開発の仕事に関われるのでプログラミングなど、専門性を高めることができる。
SESは未経験の方が最初から開発に関われるとは限らないですし、SIerも同じですね。
SIer(受託開発)とは?特徴も合わせて解説
SIerとはクライアントから仕事を受注し、
アプリやwebサービスや・社内システムなどを企画(設計)し、開発し、開発後の運用を行う会社のことです。
会社の例を挙げると、
SIer
- NTTデータ
- 野村総研(NRI)
- NEC
- 富士通
- 日立製作所
などです。
特徴
- 受注した仕事が終われば、新しい仕事に関われる
- 大手であれば給料(ボーナス)や福利厚生が充実している
- 規模が大きい仕事に関われる
- 多重請負構造
- 1次受け(商流が浅い)の会社であれば年収が高い傾向にある
- 開発に携われない可能性がある
①受注した仕事が終われば、新しい仕事に関われる
仕事を請け負うことになるので、プロジェクトが終われば違う仕事に関わることになります。
ずっと同じ仕事をすることはないですね。
②大手であれば給料(ボーナス)や福利厚生が充実している
大手であることが条件になりますが、自社開発、SES、SIerの中で1番平均年収が高い傾向にあるのがSIerです。
③規模が大きい仕事に関われる
規模が大きいと仕事が安定していたり、会社の利益も大きくなります。
その分、自分が関わる領域が狭くなる場合や、会議や進捗を管理するなどの仕事が増えたりします。
④多重請負構造 ⑤1次受け(商流が浅い)の会社であれば年収が高い傾向にある
④と⑤は同時に解説してきます。

SIerは自社の社員だけで仕事を完結するだけではなく、下請けの会社に仕事を発注したりもします。
下請けの会社は上から納期を迫られたり、単価が安い傾向にあるので必然的にエンジニアの給料も安くなりやすいです。
SIerを目指す方は1次受けや2次受けなど商流が浅い会社を狙うのがオススメです。(SIerは基本的に商流が浅いはず)
⑥開発に携われない可能性がある
要件定義などの上流工程は1次受けなどの商流が浅い会社が行い、開発などは下請けの会社に発注するのが一般的。
そうなるとコードを書くなど、開発に関わる機会は減ります。
先ほども書きましたが、会議や進捗を管理するなどの仕事があります。
SESとは?特徴も合わせて解説
SESとはクライアント先にエンジニアを派遣する会社のことです。
労働力(時間)を提供(派遣)し、対価を得るビジネスモデル。
自社開発、SIerよりSESの方が会社数が多いです。
SES事業をしている代表的(有名)な会社が思いつかないので、会社の例は割愛。
特徴
- 未経験でも採用されやすい
- 実務経験を積むことで興味のある仕事を選択できるようになる
- 派遣先が自分1人の可能性がある(派遣先に自社の社員がいない)
- 自社の社員との関わりが希薄になる
- 開発に関われない可能性がある
- 給料が安い傾向にある
- 仕事がないと待機になり給料が減額する可能性がある
- 勤務先が決まっていない
①未経験でも採用されやすい
派遣できれば売り上げが立つのでビジネス的にリスクが低いからです。
単純に考えるとSES企業は社員が多ければ多いほど売り上げが高くなり、利益が増えます。(もちろん仕事がなく社員を待機させるリスクはある。)
②実務経験を積むことで興味のある仕事を選択できる
実務経験が積めれば、自社の営業の方に相談して仕事が選べるようになります。
もちろんSES会社の営業力によって変わりますが。
③派遣先が自分1人の可能性がある(派遣先に自社の社員がいない)
未経験から1人で現場に派遣されることは実際にあります。(僕が実際に体験済み)
ただ最初から1人で派遣する方針がある会社もあるので、1人派遣が不安な方は面接時に聞いておくと安心だと思います。
④自社の社員との関わりが希薄になる
派遣先に自社の社員が少ない(いない)場合は、自社の社員との関係性が希薄になる可能性がある。
月に1度帰社日を設けて交流する制度があるSES会社もあります。
⑤開発に関われない可能性がある
これは運による要素が強いです。(未経験の方の場合)
僕の場合は初めての現場がファシリテーターの仕事で、会議の資料を作ったりなど開発とは無縁でした。
実務経験を積みたかったので契約更新の際に開発現場を希望を出し、そこで初めて開発現場(Java)に参加することができました。
SESで実務経験を積んでいきたい方は下の記事をご覧ください。
https://infra-note.net/ses-experience/⑥給料が安い傾向にある
多重請負の話は先ほどしましたが、SESが下請け構造になっていることが多いからです。
⑦仕事がないと待機になり給料が減額する可能性がある
これは会社によって変わります。
待機でも満額で給料がもらえる会社や、例えば給料が6割になる会社もあるので面接時に確認しておくのがオススメです。
⑧勤務先が決まっていない
プロジェクトごとに勤務地が変わるため。
なぜば僕がSES(派遣)の働き方を選んだのか?
エンジニアは実務経験が積めれば、将来の選択肢が広がるのはわかっていたので未経験でも入社しやすいSESを選択しました。
未経験からエンジニアに転職する際は正社員と派遣どちらも視野に入れて転職活動をしたほうが後悔しないのでオススメです。
僕自身体験して分かりましたが、未経験の場合は正社員より派遣の方が給料が高い場合は普通にありますよ。
派遣のメリットとデメリットについて詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

【まとめ】自社開発、Sler(受託開発)、SES、自分に合うものを選ぼう
最初にお伝えしたように、どの働きが1番良いかは人によって変わります。
この記事がエンジニア転職の参考になれば嬉しいです!
ではまた!