【2023年】SES・SIer・自社開発の特徴を現役SEが解説!

こんにちはインフラエンジニアのしょうです!(元プログラマーでした)

この記事では

  1. どの働き方が自分に適しているのか知りたい
  2. 自社開発について知りたい
  3. *SIer(受託開発)について知りたい
  4. SESについて知りたい

上記について現役エンジニアの僕が解説していきます。

未経験からエンジニアに転職するうえで、事前にどういった働き方があるのかを知ることはとても大切なことです。

*この記事では未経験の方に分かりやすく説明するためにSIer≒受託開発で説明していきます。

本題に入る前にお伝えしたいことがあります。

まず「自社開発が1番良い」、「SIerが1番良い」、「SESが1番良い」などはありません。

人によってどの働き方が合っているかや、将来の目的によって変わります。

しょう

僕の場合はSESなどの派遣される形が今のところ1番合っています。

僕がなぜ派遣(SESと働き方は同じ)を選択した理由も書いたので1つの参考にしてみてください。

どの働き方が自分に合っているかや、後悔しないキャリアを歩むためにもしっかり計画することをオススメします。

転職は時間も労力もかかるので、自分にとって最適な選択をしたいですよね!

エンジニア未経験の方でもこの記事を読むことで、どの働き方が自分に1番合っているかが分かります。

ではまず自社開発、SIer、SESについて解説していきます。

目次

自社開発とは?特徴も合わせて解説

自社開発とは自社のサービスを開発する会社のことです。

LINEやメルカリなどはどんなサービスを開発して、どんなサービスを提供しているのか分かりやすいですよね。

自社開発の会社の例

  • LINE
  • 楽天
  • メルカリ
  • サイバーエージェント
  • ヤフー

これから紹介していくのは一般的な特徴だと思ってもらえれば良いかと。

 自社開発の特徴

  1. 好きなサービスに関われる
  2. 優秀な人が多い
  3. 自社のサービスの売り上げが大きいほど、従業員に還元されやすい
  4. 扱う技術がだいたい決まっている
  5. 入社難易度が高い
  6. 開発に関われる

①:好きなサービスに関われる

例えばLINEを普段から使っていて、

もっとLINEを海外でも広めていきたい、

もっと便利に使えるようにしたいなど、

好きなサービスに関わりたい方にとっては自社開発はかなり向いていると思います。

しょう

好きな仕事ができるということはそれだけで幸福度が高いですよね 。

ただずっと1つのサービスに関わるのが嫌な方にはあまり向いていないかもです。

②:優秀な人が多い

自社開発は、自社のサービスが広まらない(売れない)と利益が出ません。

ビジネスが当たればリターン(利益)が大きいとも言えますし、広まらなければリスクが大きいとも言えます。

なので前提としてサービスを作る優秀な人や、サービスを広める優秀な人がいないとビジネスが成り立たないので優秀な人が会社にいる可能性が高いです。

しょう

自社のサービスだからこそ、自発的に行動する人がSIerやSESより多いので優秀になっていく人が多い面もあるかと。

③:自社のサービスの利益が大きいほど、従業員に還元されやすい

自社のサービスが広まっていけば

  • 給料や福利厚生に還元される
  • 自分の市場価値が上がる(例えばLINEで働いているのはすごい!=転職に有利になるとかです)

などのメリットが挙げられます。

④:扱う技術がだいたい決まっている

もうすでにサービスをリリースしている会社はどんな技術を使っているか求人を見ればある程度わかります。

なので興味のある技術を扱っている会社を最初から選ぶことができます。

⑤:入社難易度が高い

新卒入社なら別ですが、未経験からの転職で自社開発の会社に入社するのは難易度が高いです。

なぜなら先ほども書いた通り、自社のサービスが広まらない(売れない)と利益が出ないから。

しょう

入社して戦力にならない期間は会社にとって、その期間ずっと赤字なので会社側から見たらシンドいですよね。

ただSESだと派遣さえできれば利益が出るので入社しやすい。

SIerで受注数が多ければ、受注金額(プロジェクト規模)が大きければ、未経験の方を一緒にプロジェクトに参画させるなど調整はしやすいです。

⑥:開発に関われる

自社開発であれば他の働き方よりも開発に関わる機会も多いと思います。

エンジニアの技術力が向上する仕事や重要な仕事は自社のエンジニアに任せたいはずですからね。

SESやSIerより開発の仕事に関われるのでプログラミングなど、専門性を高めることができます。

SESは未経験の方が最初から開発に関われるとは限らないですし、SIerも同じですね。

SIerとは?特徴も合わせて解説

SIerとはクライアントから仕事を受注し、

アプリやwebサービスや・社内システムなどを企画(設計)し、開発し、開発後の運用を行う会社のことです。

SIerの会社の例

  • NTTデータ
  • 野村総研(NRI)
  • NEC
  • 富士通
  • 日立製作所

 SIerの特徴

  1. 受注した仕事が終われば、新しい仕事に関われる
  2. 大手であれば給料(ボーナス)や福利厚生が充実している
  3. 規模が大きい仕事に関われる
  4. 多重請負構造
  5. 1次受け(商流が浅い)の会社であれば年収が高い傾向にある
  6. 開発に携われない可能性がある(PMを目指すことが多い)

①:受注した仕事が終われば、新しい仕事に関われる

仕事を請け負うことになるので、プロジェクトが終われば違う仕事に関わることになります。

ただ運用を任せられると話は別で、長期にわたって同じ仕事が続く可能性もあります。

ただ基本的にずっと同じ仕事をすることはないかと。

②:大手であれば給料(ボーナス)や福利厚生が充実している

大手であることが条件になりますが、自社開発、SES、SIerの中で1番平均年収が高い傾向にあるのがSIerです。

国からのITシステムの受注などもSIerが受け持つことが多いかと(ニュースでも見かけたことがある方もいるはず)

大きな金額が動くので、その分利益もSIerに乗っかるということですね。

③:規模が大きい仕事に関われる

規模が大きいと仕事が安定していたり、会社の利益も大きくなります。

その分、自分が関わる領域が狭くなる場合や、会議や進捗を管理するなどの仕事が増えたりします。

④:多重請負構造 ⑤:1次受け(商流が浅い)の会社であれば年収が高い傾向にある

④と⑤は同時に解説してきます。

SIerは自社の社員だけで仕事を完結するだけではなく、下請けの会社に仕事を発注したりもします。

下請けの会社は上から納期を迫られたり、単価が安い傾向にあるので必然的にエンジニアの給料も安くなりやすいです。

しょう

IT業界だけでなく、製造業や建築業にも多重請負はありますよね。

SIerを目指す方は1次受けや2次受けなど商流が浅い会社を狙うのがオススメです。(SIerは基本的に商流が浅いはず)

⑥:開発に携われない可能性がある

要件定義などの上流工程は1次受けなどの商流が浅い会社が行い、開発などは下請けの会社に発注したりもします。

そうなるとコードを書くなど、開発に関わる機会は減ります。

開発もするかもですが、PM(プロジェクトマネージャー)だったりマネジメントの仕事が多いイメージです。

プロジェクトの管理や顧客との対応が多い現場だと、開発に関わるのはなかなか難しいかと。

PMを目指している方はSIerを選択することをおすすめします。

SESとは?特徴も合わせて解説

SESとはクライアント先にエンジニアを派遣する会社のことです。

労働力(時間)を提供(派遣)し、対価を得るビジネスモデル。

自社開発、SIerよりSESの方が会社の数が多いです。

しょう

未経験歓迎と書いてある求人の多くはSESの可能性があります。

SES事業をしている代表的(有名)な会社が思いつかないので、会社の例は割愛します。

 SESの特徴

  1. 未経験でも採用されやすい
  2. 実務経験を積むことで興味のある仕事を選択できるようになる
  3. 派遣先が自分1人の可能性がある(派遣先に自社の社員がいない)
  4. 自社の社員との関わりが希薄になる
  5. 開発に関われない可能性がある
  6. 給料が安い傾向にある
  7. 仕事がないと待機になり給料が減額する可能性がある
  8. 勤務先が決まっていない

①:未経験でも採用されやすい

派遣できれば売り上げが立つのでビジネス的にリスクが低いからです。

単純に考えるとSES企業は社員が多ければ多いほど売り上げが高くなり、利益が増えます。(もちろん仕事がなく社員を待機させるリスクはある。)

経営のリスクが低いからこそ未経験でも積極的に採用しやすいということですね。

②:実務経験を積むことで興味のある仕事を選択できる

実務経験が積めれば、自社の営業の方に相談して仕事が選べるようになります。

もちろんSES会社の営業力によって変わりますが。

(当たり前かもですが)経験が浅いうちは中々、ご自身が望む仕事に関われない可能性があります

③:派遣先が自分1人の可能性がある(派遣先に自社の社員がいない)

1人で現場に派遣されることは実際にあります。(僕が実際に体験済み)

しょう

ただもし1人派遣が不安であれば、予め希望を出せるので避けることもできますよ。

ただ最初から1人で派遣する方針がある会社もあるので、1人派遣が不安な方は面接時に聞いておくと安心だと思います。

④:自社の社員との関わりが希薄になる

派遣先に自社の社員が少ない(いない)場合は、自社の社員との関係性が希薄になる可能性がある。

月に1度帰社日を設けて交流する制度があるSES会社にあります。(僕は帰社日がありました)

⑤:開発に関われない可能性がある

これは運による要素が強いです。(未経験の方の場合)

僕の場合は初めての現場がファシリテーターの仕事で、会議の資料を作ったりなど開発とは無縁でした。(3ヶ月間この現場で働きました)

実務経験を積みたかったので契約更新の際に開発現場を希望を出し、そこで初めて開発現場(Java)に参加することができました。

しょう

初めての現場が開発でなければ、営業の方にポートフォリオを提出したり、資格を取得したり自らアピールしていけばチャンスが掴みやすいかと!

興味のある仕事に関わるには、営業の方に相談するなど自ら行動していく必要があります。

⑥:給料が安い傾向にある

多重請負の話は先ほどしましたが、SESが下請け構造になっていることが多いからです。

給料はこの3つの働き方の中で1番低い傾向にあります。

SIer>自社開発>SES

ただ優良なSES企業であれば、平均よりも全然給料が高くなりますよ。

例えばリツアンSTCで働くことができれば、SESの中でもトップクラスに年収が高くなるかと。

詳細は下の記事をご覧ください。

⑦:仕事がないと待機になり給料が減額する可能性がある

これは会社によって変わります。

待機でも満額で給料がもらえる会社や、例えば給料が6割になる会社もあるので面接時に確認しておくのがオススメです。

僕が以前SESで働いていた時は、待機時に給料が半分くらいになっていました。

待機の経験はないですが、コロナが流行った時期に同期の方で待機の方を見かけたことはあります。

⑧:勤務先が決まっていない

派遣先により勤務地が変わります。

なぜば僕がSESの働き方を選んだのか?

エンジニアは実務経験が積めれば、将来の選択肢が広がるのはわかっていたので未経験でも入社しやすいSESを選択しました。

しょう

ただ今思えばSESも派遣も働き方は同じなので、派遣でも探しておけばよかったと後悔しています。

未経験からエンジニアに転職する際は正社員と派遣どちらも視野に入れて転職活動をしたほうが後悔しないのでオススメです。

僕自身体験して分かりましたが、

未経験の場合や経験が浅い場合は、正社員より派遣の方が給料が高く、仕事も選べます。

派遣エンジニアについては『派遣エンジニアとは?年収や仕事内容について』の記事をご覧ください。

派遣時代の勤務時間や給料を全て記載しています。

【まとめ】

まとめ

  1. 技術力を上げたい、好きなサービスに関わりたいなら自社開発
  2. 受託の形態で働きたい、PMを目指している、大きなプロジェクトに関わりたいならSIer
  3. 未経験でも入社しやすい、徐々に経験を積んでいきたいならSES

最初にお伝えしたように、どの働き方にもメリットやデメリットはありますし、どの働き方がが1番良いかは人によって変わります。

しょう

未経験の場合は特に実際に働いてみたら自分に合った働き方が分かったり、変わってきたりしますよ。

この記事がエンジニア転職の参考になれば嬉しいです!

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